第百段 宮中で水をお飲みになる時
久我太政大臣は、宮中で水をお飲みになる時、スタッフが素焼きの器を持ってきたんだけど「『まがり』を持ってきて」といって「まがり」で召し上がりました
----------訳者の戯言---------
「まがり」がよくわからないんで、調べてみたんですけどわかりませんでした。ネットでですけどね。
焼物、陶器でないとすれば、木、竹、金属、石などが考えられます。
どれもありそうですが、石器ではないでしょうね、たぶん。語感からしても。
石だけは曲がりそうにないですしね。
少なくとも「まがる」ものだと思いますし、そうあってほしい。
とは言え、これ以上は素人の私が考えてもどうなることでもないですけどね、はい。
いろいろな訳を見ていると、柄杓としてたり、お椀としていたりもしますが、不詳となっている場合も多いですね。
ご存知の方はぜひお教えください。
【原文】
久我の相國は、殿上にて水を召しけるに、主殿司、土器を奉りければ、「まがりを參らせよ」とて、まがりしてぞ召しける。
検:第100段 第100段 久我相国は殿上にて水を召しけるに