徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-11-21から1日間の記事一覧

第百三段 側近の者たちがなぞなぞを

後宇多法皇の御所で、側近の者たちがなぞなぞを作って解いていたところに、医師(くすし)の忠守が来たんだけど、侍従大納言の公明卿が「わが国のものとも見えないタダモリって?」となぞなぞにしたのを「唐瓶子(中国風の徳利)」と解いて笑い合ったので、…

第百二段 又五郎という男を先生に

尹大納言の光忠入道が、追儺式の進行管理担当の役員をお務めになった時、洞院右大臣殿に式の順序について教えていただくようをお願いしたんだけど「又五郎という男を先生にするよりほかにいい考えはないですよ」と、おっしゃたのね その又五郎っていうのは、…

第百一段 大臣就任式の節会

ある人が、大臣就任式の節会(式後の宴会)のMCをつとめた時、担当役人の持っていた帝の公式文書を受け取らずに、ステージに上がってしまいましたとんでもないミスなんだけど、戻って取ってくるわけにもいかず、困られてたんで、六位の外記康綱が衣かづき姿…

第百段 宮中で水をお飲みになる時

久我太政大臣は、宮中で水をお飲みになる時、スタッフが素焼きの器を持ってきたんだけど「『まがり』を持ってきて」といって「まがり」で召し上がりました ----------訳者の戯言--------- 「まがり」がよくわからないんで、調べてみたんですけどわかりません…

第九十九段 何をするにも贅沢がお好き

堀川太政大臣(堀川基具)は男前でお金持ちで、何をするにも贅沢がお好きだったのね次男の基俊卿を大理(検非違使庁の長官)にして庁の業務を行われた時に、検非違使庁の庁内にある唐櫃が見苦しいってことで、きれいに作り直すようおっしゃったんだけど、こ…