徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-12-04から1日間の記事一覧

第百三十七段⑤ あの桟敷の前を

あの桟敷の前を大勢の人が行き交うんだけど、その中に顔見知りがいっぱいいることから、わかるんだ、世の中の人の数もそれほど多くは無いってことをねこの人たちがみんな亡くなった後、自分も死ぬと決まってるんだけど、待ってたらすぐにその時はやって来る…

第百三十七段④ 葵の葉を

何にっていうわけではなくいろんなところに葵の葉を掛け渡してるのが優美な感じで、まだ夜が明けきらない頃に、ひっそりとやって来る牛車に心がときめいて、乗っているのはこの人か、あの人かなーなんて思いを寄せてると、牛飼いや下僕などの知ってる人もい…

第百三十七段③ 祭を見物する様子

そんな人たちが祭を見物する様子って、めちゃくちゃ変だったよ「見たい行列がくるのはずっと後やし。その時までは桟敷席は不要だよな」って言って、桟敷の奥にある家で酒を飲み、物を食べて、囲碁や双六なんかで遊んで、桟敷には見張り役の人を置いてあるん…

第百三十七段② だいたい月や花を

だいたい月や花を、そんなに無闇に目だけで見るべきだろうかね春は家から出なくても、月の夜はお布団の中で想像するのが、すごいわくわく感があって、いい感じなんだよ品のいい人は、やたら風流好き、みたいには見えないし、楽しむ様子も、一見、気にしてな…

第百三十七段① 桜の花は満開を

桜の花は満開を、月はくっきりと雲もかかってないのだけを見るべきなのかな?むしろ雨を見て月を恋しく思ったり、部屋に籠って、春がどこへ向かって行くのか、それを知らなかったりするからこそ、かえって、よりいっそう情緒深いものになるんだよね 今にも咲…