徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百二十段 中国の物は薬以外は

中国の物は薬以外は全部無くても問題ないだろうね
書物はこの国に多く広まっているので、書き写すこともできるでしょ
中国の船が、険しい航路にもかかわらず、いらない物を積んで、船いっぱいに載せて次々と渡ってくるのは、すごく愚かなことだよね

「遠くにある物だからといって宝だと思わないように」とも、また「手に入れにくいものを宝だといってありがたがらない」とも、本に書いてあるそうです


----------訳者の戯言---------

輸入物、海外ブランドとかをやたらとありがたがる人って、いますいます。

今は別の意味で中国産、中国製はどーかな?と言う人もいたりします。

逆に中国の人が、メリーズとか雪肌粋の洗顔クリームとか龍角散を爆買いしていったりもしますね!


【原文】

唐の物は、藥の外は、みななくとも事欠くまじ。書どもは、この國に多く広まりぬれば、書きも寫してん。唐土船の、たやすからぬ道に、無用のものどものみ取り積みて、所狹く渡しもて來る、いと愚かなり。

「遠きものを寶とせず」とも、また、「得がたき寶をたふとまず」とも、書にも侍るとかや。


検:第120段 第120段 唐の物は、薬の外は、みななくとも事欠くまじ