徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-10-27から1日間の記事一覧

第三十三段 今の内裏がつくられて

今の内裏がつくられて、有職故実に通じた人々にお見せになったところ、いずれも問題無いってことだったのよねで、だいぶ天皇ご譲位も近づいたんで、玄輝門院がご覧になったんだけど「閑院殿の櫛形の窓は、丸く、縁もありませんでした」と、ご指摘された、こ…

第三十二段 九月二十日の頃

九月二十日の頃、今で言うと十月の半ば過ぎ頃ですが、ある人に誘われて夜明けまで月を見て歩いたんだけど、その時、用事を思い出されて、彼女の家にお寄りになったんですその家の様子を見たら、荒れた庭に露のついた草が生い茂り、自然の香りがひっそりと香…

第三十一段 雪が降り積もった素敵な朝

雪が降り積もった素敵な朝、ある人に言いたいことがあって手紙を書いたんだけど、その時、雪のことを何も書かなかったら、その人からの返事に「この雪はいかがですかと一言も言われない、そんなひねくれ者のおっしゃる事、聞き入られる? どう考えてもセンス…

第三十段 人の亡くなった後ほど

人の亡くなった後ほど悲しいものはありません中陰(四十九日)の時期、遺族が山里などに移り住み、不便で狭い所にたくさんの人が集まって、仏事を営み合ってると、急かされるようで落ち着かなくなります月日の早く過ぎる感じは、他にはないくらい、めちゃく…