徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-11-08から1日間の記事一覧

第七十段 琵琶の柱

元応年間、後醍醐天皇が御即位された時、清暑堂で催馬楽が開催されたんやけど、ちょうど琵琶の名器「玄上」が無くなってた頃だったので、菊亭大臣の藤原兼季様が同じく名器「牧馬」をお弾きになったんだけど、座に着いて、まず柱(じゅう)をお探りになった…

第六十九段 豆の殻を燃やして

書写山円教寺の(性空)上人は、法華経を読んだ功が積み重ねられて、人間をまどわす六つの感覚器官「六根」(眼・耳・鼻・舌・身・意)がすべて浄化された人です旅先で仮の宿に立ち入った時に、豆の殻を燃やしてその火で、鍋の豆を煮る音がつぶつぶと鳴るの…

第六十八段 大根を万病に効く薬だと

筑紫の国に何とかさんという押領使とかいう仕事の人がいましたが、大根を万病に効く薬だと言って、何年間も毎朝二つずつ焼いて食べていましたの ある時、屋敷の中に人のいない隙を見計らって、敵が襲って来て、囲んで攻めたんですが、屋敷に武士が二人登場し…