徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百四十九段 鹿茸を鼻にあてて嗅いではいけない

鹿茸(ろくじょう)を鼻にあてて嗅いではいけない
小さい虫がいて、鼻から入って脳を食べるかもって言われてる


----------訳者の戯言---------

脳を食べるかどうかは別として、虫はいるかもしれない。

鹿茸は、生え変わったばかりの(雄の)鹿の角のことだそうです。
ただ、鹿茸って生え変わりすぐの角には間違いないんですけど、これを乾燥させたのが強精強壮薬なんですって。
シカにまだ生えてる状態のものも、切って乾燥させた漢方薬のほうも、どっちも「鹿茸」というようなので、それぞれによって、虫なんかもどうなんかなーと思います。
鹿をとっ捕まえて無理矢理、角を嗅ぐっていうのもいかがなものかと思いますしね。


【原文】

鹿茸を鼻にあてて嗅ぐべからず、小さき蟲ありて、鼻より入りて腦をはむといへり。


検:第149段 第149段 鹿茸を鼻にあてて嗅ぐべからず