2018-01-16から1日間の記事一覧
多久資(おおのひさすけ)が申したことには、「通憲入道が、舞の手の中で趣のあるものを選んで、磯の禅師という女に教えて舞わせたんだ。白い水干に、鞘巻(鞘の無い短刀)を差させ、烏帽子をかぶらせて男のような恰好で舞わせたので、男舞と言ったんだよ。…
陰陽師有宗入道が鎌倉から京に上ってきて、私の家を尋ねてやってきたんだけど、家に入ってまず、「この庭が無駄に広いのは呆れるほどで、これ、あってはならん事ですよ。道理をわきまえてる者なら、植物を植えることに努めるもんです。細い道を一本だけ残し…
鶴(たづ)の大臣殿は、幼名が「たづ君」なのだよ「鶴をお飼いになってたから」っていうのはガセなのです ----------訳者の戯言--------- 兼好、急にどしたん?という段。思いついたのか? 意味不明なり。 鶴の大臣殿というのは九条基家という人らしいです。…
竹谷乗願房が東二条院の元に参られた時、東二条院が、「亡くなった人の供養には、何をしたらメリットが多いんでしょうかね」とお尋ねになられたところ、竹谷乗願房が「光明真言(こうみょうしんごん)、宝篋院陀羅尼(ほうきょういんだらに)」と申されたの…