徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百六十三段 太衝の「太」の字は、点を打つのか、打たないのか

陰陽道で九月をあらわす)太衝の「太」の字は、点を打つのか、打たないのかっていうことが、陰陽道をやってる人の間で論争になったことがあった
盛親入道が申しましたことには「(安倍)吉平の自筆の占い文の裏に書かれた記録が、関白の近衛様の家にあるの。点を打ったのを書いてあるんだ」ってことだったよ


----------訳者の戯言---------

吉平というのは、あの安倍晴明の息子らしい。

どっちかようわからんのはたまにあります。

太田と大田はよく間違いがち。太平洋はさすがに間違えない。土屋太鳳はこれで正解?(むしろ鳳か凰かで迷いがち) 
という風にたしかに大と太は間違いやすいですが、大と犬は間違いにくいと思う。(読み方が違うからね!)どーだ!


【原文】

太衝の太の字、點打つ打たずといふこと、陰陽のともがら、相論のことありけり。盛親入道 申し侍りしは、「吉平が自筆の占文の裏に書かれたる御記、近衞關白殿にあり。點うちたるを書きたり」と申しき。


検:第163段 第163段 太衝の太の字