徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百十一段 囲碁や双六を好んで日々過ごしてる人

囲碁や双六を好んで日々過ごしてる人は、四重、五逆の罪よりもひどい悪事を行ってると思う」と、ある僧侶が申したことが、耳に留まって、すごく印象に残ってるんですよね


----------訳者の戯言---------

前の段では名人をほめてたのに…
全否定かよ。

四重罪というのは、「殺生」「偸盗」「邪淫」「妄語」の四つの罪のことだそうです。
五逆罪とは、「父殺し」「母殺し」「阿羅漢(最高位の僧侶)を殺す」「僧の和合を破る」「仏身を傷つける」という五つの罪のことだそうですね。
そう考えると、囲碁や双六にハマってる人って、この僧侶からすると極悪人です。
殺人犯(しかも尊属殺人)なんかよりも!? 

現代だと、ずっとオンラインゲームとかやっているニートの人とか、パチンコ依存症の人ですかね。

しかしそれでも、四重、五逆の罪よりもひどい悪事、っていうのは言い過ぎだと思う。「人殺し」呼ばわりですからね。


【原文】

囲碁・雙六 好みてあかし暮す人は、四重・五逆にもまされる惡事とぞ思ふ」とある聖の申ししこと、耳に止まりて、いみじく覚え侍る。

 

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