徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第六十三段 武者を集めること

正月の後七日の御修法っていう仏事を仕切る阿闍梨が武者を集めるのは、いつだったか盗人に遭うってことがあったので、「宿直人」と言ってこうやって大げさに警護させることになったんですよね

一年の吉凶はこの修法中の様子で占うものなんだから、武士を利用しようってこと自体、つまり穏やかじゃないということになるよね


----------訳者の戯言----------

仏教の行事には武士なんかいらん、ということか。
職業差別。


【原文】

後七日の阿闍梨、武者を集むる事、いつとかや盜人に逢ひにけるより、宿直人とてかく ことごとしくなりにけり。一年(ひととせ)の相は、この修中に有樣にこそ見ゆなれば、兵(つわもの)を用ひんこと、穩かならぬ事なり。

 

検:第63段 第63段 後七日の阿闍梨、武者をあつむる事 後七日の阿闍梨武者を集むる事 後七日の阿闍梨、武者を集むる事 後七日の阿闍梨武者をあつむる事