徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第六十二段 延政門院が幼くていらっしゃった時

延政門院が幼くていらっしゃった時、父後嵯峨上皇の御所に参る人に言づてとして申上げなさったという歌、

ふたつ文字(こ)牛の角文字(ひ)直ぐな文字(し)ゆがみ文字(く)とぞ君はおぼゆる

父君を恋しく思っておりますよ、という意味の歌なんですね


----------訳者の戯言----------

子どもにしてはなかなか芸が細かい。


【原文】

延政門院 幼くおはしましける時、院へ參る人に、御言づてとて申させ給ひける御歌、

ふたつ文字 牛の角文字 直ぐな文字 ゆがみもじとぞ君はおぼゆる

恋しく思ひ参らせ給ふとなり。

 

検:第62段 第62段 延政門院いときなくおはしましける時