徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-12-27から1日間の記事一覧

第百八十六段 吉田っていう馬乗りが言ったのは

吉田っていう馬乗りが言ったのは「馬ごとに手ごわいもんですねん。人の力では争うたらあかん、ってわかっとかんとあきませんわ。乗ろうとしてる馬をまずよう見て、得意なことと、弱点を知るべきですわね。で次に、轡(くつわ)や鞍の道具に、危ないとこがあ…

第百八十五段 城陸奥守(安達)泰盛は、比類なき馬乗りである

城陸奥守(安達)泰盛は、比類なき馬乗りである馬を引き出させる時、脚を揃えて敷居をひらりと越えるのを見て、「これは気の荒い馬である」と言って、鞍を(別の馬に)置き換えさせたんだまた、脚を伸ばして敷居に蹴り当てると、「これは鈍感なので、失敗が…

第百八十四段 世を治める道は、倹約が根本である

相模守北条時頼の母は、松下禅尼って言ったのね相模守を屋敷にお招き入れる事があった時、すすけた明かり障子の破れた所だけを、禅尼が自分で、小刀であちこち切っては張っていたので、(松下禅尼の)兄の城介(安達)義景が、その日の接待の準備をしてて、…