徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-12-23から1日間の記事一覧

第百七十七段 鎌倉の中書王のお屋敷で、蹴鞠の会が開催された時

鎌倉の中書王のお屋敷で、蹴鞠の会が開催された時、雨が降った後、庭が乾かないので、どうしようかと会議したんだけど、佐々木隠岐入道が、おがくずを車に積んで、いっぱい献上したんで、庭一面にお敷きになって、泥の心配がなくなったんだ「おがくずを取っ…

第百七十六段 宮中の「黒戸」は

宮中の「黒戸」は、小松御門(光孝天皇)がご即位なさって、昔普通の人(まだ天皇ではなく、臣下)でいらっしゃった時に戯れに料理を作られたのをお忘れにならず、いつも料理をなさってた部屋なのね薪ですすけてたので、黒戸と言うってね ----------訳者の戯…

第百七十五段③ 酒っていうのはこんな風に不愉快に思うものではあるけど

酒っていうのはこんな風に不愉快に思うものではあるけど、自ずと捨てがたいシチュエーションもあるでしょ月の夜、雪の朝、桜の花の下ででも、のどかな気分で語り合って盃を差し出すってこれ、いろいろと盛り上がる要素だよね退屈な日、思いがけず友だちがや…

第百七十五段② 他人ごとやと思って見てても、不愉快

(酔っ払いは)他人ごとやと思って見てても、不愉快やね思慮深そうな雰囲気で、魅力的に見えてた人でも、考えなしに笑い騒ぎまくって、言葉数も多いわ、烏帽子はゆがんどるわ、衣服の紐をはずして、ふくらはぎを高く掲げて、隙だらけで、不用意な様子は、い…

第百七十五段① 何かあるたびにすぐ酒をすすめて

世の中には納得のいかないことが多いもの何かあるたびにすぐ酒をすすめて、無理やり飲ませるのを面白いと思ってんのは、なんでやねん!て、ほんま理解できへんわ飲まされる人の顔は、辛抱できへん感じで眉をひそめて、人の目を盗んで酒を捨てようとしたり、…