徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-12-12から1日間の記事一覧

第百六十段 普段言ってることに、こんなことは結構多い

門に額をかけるのを「うつ」というのは、よくないのだろうか(書家として知られた)勘解由小路二品禅門(藤原経尹)は「額をかける」とおっしゃった「見物の桟敷うつ」もよくないのだろうか「平張うつ」なんて言うのは普通のことである「桟敷構える」などと…

第百五十九段 みなむすびというのは

「みなむすびというのは、糸を結び重ねたものなんだけど、蜷(みな)という貝に形が似てるからそういうのね」と、ある身分の高い人がおっしゃった「にな」というのは間違いだよ ----------訳者の戯言--------- あちゃー、兼好、断言してますよ。これ、私が第…

第百五十八段 盃の底に残った酒を捨てるのは

「盃の底に残った酒を捨てるのは、どういうことだと思う?」と、ある人がお尋ねになったので、「凝当(ぎょうとう)と申しますのは、底にたまったものを捨てることではございません?」と申しましたところ、「そうではない。魚道だ。酒を残して(魚がいつも…

第百五十七段 筆を持てば自然と文章を書くし

筆を持てば自然と文章を書くし、楽器を持てば音を鳴らそうと思う盃を手に取ればお酒が飲みたくなり、サイコロを持つと博打がしたくなる心は必ず物事に触れて動き出すんだだから仮にでも良くない遊びをしてはいけません ちょこっと経典のワンセンテンスを見た…

第百五十六段 大臣に就任したときのお披露目宴会

大臣に就任したときのお披露目宴会は、しかるべき所を申し受けて行うのが普通のことです宇治左大臣の藤原頼長殿は、東三条殿で開催されましたここは内裏(皇居)だったんですが、左大臣殿が申し出られたことによって、帝はそのとき他所へ行幸されたのですこ…

第百五十五段 世の中に合わせて生きようという人は

世の中に合わせて生きようという人は、まず頃合いを知るべきだよ順序を間違うと、人から受ける評価も悪くなり、共感を得られず、物事は成功しないだから、そういうタイミングのとり方をマスターするべきなんだ ただし、病気にかかること、出産すること、死ぬ…