徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-11-25から1日間の記事一覧

第百十五段 「ぼろぼろ」がいっぱい集まって

宿河原というところに、「ぼろぼろ」がいっぱい集まって、九品の念仏を唱えてたら、外から入ってきたぼろぼろが「もしかして、この中に『いろをし坊』っていうぼろはいらっしゃいますか?」って聞いてきたもんだから、その中から「『いろをし』は、ここにお…

第百十四段 賽王丸が牛を追ってて

今出川の大臣殿が嵯峨へ行かれれた時、有栖川のあたりの水が流れてる所で、(牛飼いの)賽王丸が牛を追ってて、水しぶきが牛車の前板までさっとかかったのを、為則が車の後ろの席にいたんだけど「ありえへんガキやな。こんなとこで牛を追うってか!」と言っ…

第百十三段 四十歳も過ぎた人が

四十歳も過ぎた人が、色恋にハマるのは、たまたま人目を避けてのことは仕方ないとしても、言葉に出して、男女のことや、他人の身の上なんかもペラペラしゃべりまくるのは、年齢相応じゃなくて、見苦しいよね おおよそ聞きづらく見苦しいのは…老人が若者に混…

第百十二段 明日は遠い国へ赴任するはずの人に

明日は遠い国へ赴任するはずの人に、落ち着いてやらないとできないことを、みんな依頼するかな突然の大ごとに頭いっぱいで、心から嘆く事情のある人っていうのは、他人の言うことなんか聞き入れないし、他人の心配事とか喜びについても興味ないでしょ興味な…