徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-11-13から1日間の記事一覧

第八十三段 竹林院入道左大臣殿が太政大臣に昇進なさるのに

竹林院入道左大臣殿が太政大臣に昇進なさるのに、何の差し障りもなかったんだけど「べつに珍しいこともありません。左大臣でやめましょう」といって出家されました洞院左大臣殿が、このことに共感されて、太政大臣になることを望まれませんでした 「亢竜の悔…

第八十二段 整っているのは悪いこと

「薄い布を貼った表紙は、すぐにだめになるので嫌ですね」とある人が言ったら、頓阿が「羅(薄い絹)の表紙は上下がほつれたの、貝殻で象嵌を施した巻物の軸なんかは貝が落ちてからのほうが、いい感じなんよ」と申したのは、すごい立派と思うんですよね シリ…

第八十一段 屏風、障子などの絵や文字なんかも

屏風、障子などの絵や文字なんかも、見てられないような下手な筆運びで描いたのは、そのものが美しくない、っていうより、その宿の主がくだらない人だと見えてしまうんですよねだいたい持ってる道具を見たら、その持ち主がしょうもない人に思えることってあ…