徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-11-11から1日間の記事一覧

第七十九段 それほど深くは知らない様子なのがいい

何ごとも、それほど深くは知らない様子なのがいいんですよね立派な人は、知ってることでも、そんなに知ったふうな顔では言いません片田舎から出てきた人に限って、あらゆる道を心得てるかのような受け答えをするんですねなので、こっちが恥ずかしくなるよう…

第七十八段 最近流行してるまだ珍しいことを

最近流行してるまだ珍しいことを言いふらして、もてはやしたりするのは、これまたいただけませんなそんな流りモノなんか世の中に知れ渡るまで知らないくらいの人のほうが奥ゆかしいってもんですよ新人が入ってきた時、自分たちだけが使い慣れた言い方、物の…

第七十七段 その頃みんなの話題になってる事に

世の中で、その頃みんなの話題になってる事に、直接関係してるはずもない人なのに、よく事情を知ってて、人に言いふらしたり、逆にヒアリング取材してるのは納得できませんね特に片田舎の修行僧なんかが、世間の人の身の上について、自分のことみたいに調査…

第七十六段 聖なる法師が混じって

世間の評価が高く華やかな暮らしをしている人のところに、慶弔時、多くの人が訪れてる中で、聖なる法師が混じって取次を頼んでたたずんでいるのは、そんなことしなくてもいいのにと思いますしかるべき理由があったとしても、僧侶というのは俗世間の人からは…

第七十五段 やることが無くてヒマなのが苦痛

やることが無くてヒマなのが苦痛っていう人は、どういう気持ちなんだろう心が惑わされるものも無くて、ただ一人でいることこそ、ほんとはいいことなんだけどね世間に合わせてばかりいたら、心が俗世のホコリにまみれて惑わされやすくなっちゃって、人と交わ…

第七十四段 蟻のように集まって

蟻のように集まって東西に急ぎ南北に走る身分の高い者あり低い者あり年老いた人あり若い人あり行く所あり帰る家あり夜寝て朝起きる人の営みって何なんだろうやたらと生に執着し 金を求めてやまない 身を養って何を待つっていうんだろう結局行きつくところた…