徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-10-18から1日間の記事一覧

第十八段 慎ましくし、奢らず、財産を持たず

人は自身を慎ましくし、奢らず、財産を持たず、私利を貪ったりしないのが立派なことで実際昔から賢者が裕福であることはごくごく稀なことだったんです 中国の許由という人は、少しの貯えもなくて、水も手ですくって飲んでいたので、それを見た人が瓢箪という…

第十七段 山寺に籠って

山寺に籠って仏様にお仕えすることは、暇を持て余すようなこともなくて、ただただ心の濁りも清められる気持ちがします 【原文】 山寺にかきこもりて、佛に仕うまつるこそ、つれづれもなく、心の濁りも清まる心地すれ。 検:第17段 第17段 山寺にかきこもり…

第十六段 神楽っていい感じ

神楽って上品で優雅、いい感じですよね 楽器の音でいいのは笛や篳篥(ひちりき)、いつも聴きたいのは琵琶や和琴ですね ----------訳者の戯言---------- 彼にとっては、音がいい=いつも聴きたい、ではないらしい。難しい人やな。サックスとかフルートとかの…

第十五段 ちょっとした旅行に行くと

どこに行くにしても、ちょっとした旅行に行くと、目が覚めるようないい気分になるね行った先の周辺をあちこち見てまわるんだけど、田舎っぽいところや山里なんかは、見慣れないものばかりでいっぱい 都へ手紙を送る時には、もう開放的になって仕事のことなん…

第十四段 和歌はやっぱり良い

和歌はやっぱり良いものですね身分の低い人や、木こりのような賤しい者のやる事だって、和歌に詠んだら趣があって、例えばあの怖い猪だって「ふす猪の床」なんて言えば、なんか優雅な感じになるでしょ 最近の歌は、一節だけは上手く詠んでるように見えるのは…

第十三段 一人で灯の下で本を開いて

一人で灯の下で本を開いて、絶対会うことはできない昔の人たちを友だちにすることは、すごく気持ちいい行為なのです 読む本は、「文選」の中のイケてる巻とか、「白氏文集」(by白楽天)、老子の言ったことを書いたやつ、あとは荘子の「南華の篇」とかそのほ…