徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百八十段 左義長(さぎちょう)は

左義長(さぎちょう。三毬杖とも書く)は、正月に打った毬杖(ぎちょう)を、真言院から神泉苑へ出して、焼き上げる行事なのだ
「法成就の池にこそ」と囃すのは、神泉苑の池のことを言うんだよ


----------訳者の戯言---------

毬杖(ぎっちょう/ぎちょう)っていうのは、フィールドホッケーみたいなゲームで、正月の遊びだったみたいです。
三省堂ワードワイズ・ウェブの中に解説がありましたので、リンクを張っておきます。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/wp/2013/06/29/%E7%B5%B5%E5%B7%BB%E3%81%A7%E8%A6%8B%E3%82%8B-%E3%80%8E%E5%B9%B4%E4%B8%AD%E8%A1%8C%E4%BA%8B%E7%B5%B5%E5%B7%BB%E3%80%8F%E3%80%8C%E6%AF%AC%E6%9D%96%E3%80%8D/

で、これで使った杖のことも毬杖って言ったらしい。
スノーボードを使う競技をスノーボードと言うように、バレーボールを使う競技をバレーボールと言うように。
例は間違ってるかもしれないけど。

元々はこの毬杖を3本立てて1月の15日だか18日とかに焼いたのが、この「さぎちょう」の行事のはじまりだったらしいですね。

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真言院」は大内裏中和院の西にあった密教の修法道場で、「神泉苑」というのは大内裏の南にあったお庭でした。
ま、宮中ではお庭に持ってきて焼いたと。
その時の掛け声のこと言ってますね。
どういでもいいことですけどね。
「法成就の池」っていうのは、空海神泉苑で祈って雨を降らせた故事からきてるらしいです。
例によって兼好の博学自慢ということで、適当に受け流しておけばいいと思います。

お察しのとおり、この左義長(三毬杖)が、庶民に広まったのが、とんど焼き、とか、どんど焼きとも言われる行事です。
注連飾りとか松飾りとか、書初めなんかを焼いて無病息災を祈願すると。

今はそういう注連飾りなんかもあまりしなくなりました。
うちは一切やってない、というか、マンションの共用エントランスには飾ってくれてますけど。
自分ちには無いですね。
書初めもしないですし。初詣には行きますけれど。

最近は消防法の関係やダイオキシンの問題もあって取りやめているところもあるみたいですしね。
これからは、とんど焼きとかも減っていくんでしょう。仕方ないですね。


【原文】

さぎちゃう は、正月に打ちたる毬杖を、真言院より神泉苑へ出して燒きあぐるなり。「法成就の池にこそ」と囃すは、神泉苑の池をいふなり。


検:第180段 第180段 さぎちやうは、正月に打ちたる毬杖を さぎちゃうは、正月に打ちたる毬杖を