徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百七十六段 宮中の「黒戸」は

宮中の「黒戸」は、小松御門(光孝天皇)がご即位なさって、昔普通の人(まだ天皇ではなく、臣下)でいらっしゃった時に戯れに料理を作られたのをお忘れにならず、いつも料理をなさってた部屋なのね
薪ですすけてたので、黒戸と言うってね


----------訳者の戯言---------

天皇となった後も料理をなさってた、ということですね。

ネーミングについては第百十六段にもありました。単純なのがいいね、と兼好法師、おっしゃってます。
今回のも、たぶん兼好的にはgoodなんだと思う。


【原文】

黑戸は、小松の御門 位に即かせ給ひて、昔 唯人に坐しし時、まさな事せさせ給ひしを忘れ給はで常に營ませ給ひける間なり。御薪に煤けたれば黑戸といふとぞ。


検:第176段 第176段 黒戸は、小松御門位につかせ給ひて