徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百六十五段 自分のテリトリー外で人と交流するのは、見苦しい

関東人が都の人と交際したり、都の人が関東に行って出世したり、はたまた、本寺や本山を離れてる顕教密教の僧侶etc. すべて自分のテリトリー外で人と交流するのは、見苦しいな


----------訳者の戯言---------

異業種交流会などもってのほか。
国際交流、グローバリズムとか全否定。

顕教というのは、衆生を教化するために姿を示現した釈迦如来が、秘密にすることなく明らかに説き顕した教え。
密教とは、真理そのものの姿で容易に現れない大日如来が説いた教えで、その奥深い教えである故に容易に明らかにできない秘密の教え。
と、ウィキペディアに書いてあります。

顕教は浄土宗、禅宗など。密教真言宗がこれにあたります。
天台宗は両方が併用されてるようですね。
それぞれの内容は難しすぎてよくわかりません。

インドに行って勉強しようか。
それもテリトリー外なんですかねー、海外への仏教留学は兼好的にはだめですか? それはいいですよね、さすがに。


【原文】

東の人の、都の人に交はり、都の人の、東に行きて身をたて、また、本寺・本山をはなれぬる顯密の僧、すべてわが俗にあらずして人に交れる、見ぐるし。


検:第165段 第165段 東の人の、都の人に交はり 吾妻の人の都の人に交り