徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百六十四段 ほんのちょっとの間でも黙ってることって無い

世間の人がお互いに会う時、ほんのちょっとの間でも黙ってることって無いですよね
必ず言葉が出ちゃうんだよ
その内容を聞いたら、だいたい大したことない話で
世間のいい加減な噂話とか、人の良し悪し、それぞれにとって、失うものは多くても得るものは少ないネタですよ
こんなことを喋るのって、互いの心にとってダメダメだってことがわかってないんですね


----------訳者の戯言---------

言いたいことはわからんでもないけど、ほっといてやれ、とも思う。
だって、ワイドショーネタとか、無駄話って結構おもしろいじゃん。
盛り上がるときもあるし。

兼好みたいに仏教の話とか、死ぬことばっかりも話してられへんしな。


【原文】

世の人相逢ふ時、しばらくも默止することなし。必ず言葉あり。そのことを聞くに、おほくは無益の談なり。世間の浮説、人の是非、自他のために失多く得少し。

これを語る時、互の心に無益のことなりといふことを知らず。


検:第164段 第164段 世の人相逢ふ時 世の人あひ逢ふ時、暫くも黙止する事なし