徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百三十一段 自分の身のほどを知って

貧しい者にかぎってお金をお礼にし、お年寄りにかぎって力仕事をお礼にするもんなんだよね

でも自分の身のほどを知って、できないときはすぐやめることができる人を、インテリジェンスがある、っていうんだよ
それができないのは、その人が間違ってるってこと
レベルをわきまえずに無理に強行しようとするのは、自分自身についての客観的判断ミスなんだ

貧乏なのにその状況に納得できないと盗みを働いたりするし、体力が衰えてるのに体調をちゃんとわかってなかったら病気になっちゃうよね


----------訳者の戯言---------

言いたいことは、自身に対する客観的判断の重要性。
そして、無理するなよ。
ってことですね。


【原文】

貧しきものは財をもて禮とし、老いたるものは力をもて禮とす。

おのが分を知りて、及ばざる時は速かに止むを智といふべし。許さざらんは、人の誤りなり。分を知らずして強ひて勵むは、おのれが誤りなり。

貧しくして分を知らざれば盜み、力衰へて分を知らざれば病をうく。


検:第131段 第131段 貧しきものは財をもて礼とし