徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第百一段 大臣就任式の節会

ある人が、大臣就任式の節会(式後の宴会)のMCをつとめた時、担当役人の持っていた帝の公式文書を受け取らずに、ステージに上がってしまいました
とんでもないミスなんだけど、戻って取ってくるわけにもいかず、困られてたんで、六位の外記康綱が衣かづき姿の女官に頼み、その文書を持たせて、こっそりと差し上げたんですね
お見事でした


----------訳者の戯言---------

本題に全然関係ないんですけど、そういえば「きぬかづき」は第七十段にも出てきましたよ。


【原文】

ある人、任大臣の節會の内辨を勤められけるに、内記のもちたる宣命を取らずして、堂上せられにけり。きはまりなき失禮なれども、立ち帰り取るべきにもあらず、思ひ煩はれけるに、六位の外記康綱、衣被の女房をかたらひて、かの宣命をもたせて、忍びやかに奉らせけり。いみじかりけり。

 

検:第101段 第101段 或人、任大臣の節会の内弁を勤められけるに 或人任大臣の節会の内辨を勤められけるに 或人任大臣の節会の内弁を勤められけるに