徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第四十段 栗ばっかり食べて

因幡の国に、何とか入道とかいう者の娘が美人だというので、多くの男が結婚を申し込んでたんだけど、実はこの娘は栗ばっかり食べて、米の類を全然食べないので「こんな変人を人様に嫁がせるわけにはいかない」と言って、親は結婚を許さなかったんですと


----------訳者の戯言----------

美人だけど偏食。
私は全然OKですが。

ちなみに栗はでんぷん質の食べ物なので、ちゃんと穀物と同等のエネルギー源になります。しかもナッツ類にしては脂質が少なくてヘルシー。たんぱく質、ビタミン類、ミネラル分も豊富で、食物繊維も多いですし、渋皮にはポリフェノールも多く含んでいます。なかなかいい食物なのです。


【原文】

因幡(いなば)の國に、何の入道とかやいふものの女、かたちよしと聞きて、人あまたいひわたりけれども、この娘、ただ栗をのみ食ひて、更に米のたぐひを食はざりければ、「かゝる異樣のもの、人に見ゆべきにあらず」とて、親ゆるさざりけり。

 

検:第40段 第40段 因幡国に、何の入道とかやいふ者の娘 因幡国に何の入道とかやいふ者の娘