徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第三十四段 甲香は

甲香は、ほら貝のようだけど、小さくて口のあたりが細長く突き出している貝のふたです
武蔵国金沢という浦にあったんだけど、地元の人は「『へなだり』って言うんですよー」と言ってましたね


----------訳者の戯言----------

何? 豆知識?
甲香は「かいこう」と読むらしい。お香の原料らしいです。

武蔵国金沢というのは今の横浜の金沢区のあたりでしょうか。金沢文庫とか金沢八景とかありますものね。海際で昔は景勝地でもあったとか。今は横浜市立大とかがある学生街。鎌倉にも近いですから、鎌倉時代にはそこそこ人が住んでたりもしたんでしょうね。兼好法師も一時住んでたようです。


【原文】

甲香は、ほら貝の樣なるが、小さくて、口の程の、細長にして出でたる貝の蓋なり。武藏の國金澤といふ浦にありしを、所の者は「へなたりと申し侍る」とぞ言ひし。

 

検:第34段 第34段 甲香は、ほら貝のやうなるが 甲香はほら貝のやうなるが