徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第十三段 一人で灯の下で本を開いて

一人で灯の下で本を開いて、絶対会うことはできない昔の人たちを友だちにすることは、すごく気持ちいい行為なのです

読む本は、「文選」の中のイケてる巻とか、「白氏文集」(by白楽天)、老子の言ったことを書いたやつ、あとは荘子の「南華の篇」とか
そのほか日本の知識人たちの書いた本も、昔のはいい感じのが多いです


----------訳者の戯言----------

兼好法師、なかなかの読書家のようですね。これなら一人でも寂しくないですよね。
読んでる本を披露するなど、ちょっと小自慢も入っててかわいい。
オススメは概ね漢文学です。さすがインテリは違うと。けど、今の本はよくないよなー、昔のはいいよなあ、とかいうのはちょっと偏見じゃないか?

 

【原文】

ひとり灯のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするこそ、こよなう慰むわざなる。

文は文選のあはれなる卷々、白氏文集、老子のことば、南華の篇。この國の博士どもの書けるものも、いにしへのは、あはれなる事多かり。

 

検:第13段 第13段 ひとり灯のもとに文をひろげて ひとり燈のもとに文をひろげて