徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

第二段 粗末なものでいいのよ

昔の偉い政治家が治めてたすごく良かった時代の政治を見習うようなこともせず、今、庶民の気持ちが落ち込んでたりとか、国がダメになってるのを知らず
いろいろ贅沢に派手な暮らしをして、それでいいと思って偉そうにしてる奴って、まあほんと考えなしに見えますよね

「服とか馬とか車とか、あるまま使ったらいいじゃん、きれいなのとか豪華なのとか気にすんなよ」と九条殿と呼ばれた藤原師輔(もろすけ)っていう人も子孫への遺言で書いてたし
順徳天皇が宮中のことについて書かせられた本にも「天皇の服は粗末なものでいいのよ」とありますものね

 

【原文】

いにしへの聖の御代の政をも忘れ、民の愁へ、國のそこなはるゝをも知らず、萬にきよらを盡して、いみじと思ひ、所狹きさましたる人こそ、うたて、思ふところなく見ゆれ。

「衣冠より馬・車に至るまで、あるにしたがいて用ゐよ。美麗を求むることなかれ」とぞ、九條殿の遺誡にも侍る。順徳院の、禁中の事ども書かせ給へるにも、「おほやけの奉物は、おろそかなるをもてよしとす」とこそ侍れ。

 

検:第2段 第2段 いにしへの聖の