徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2018-01-09から1日間の記事一覧

第二百十六段 最明寺入道(北条時頼)が、鶴岡八幡宮への参詣のついでに

最明寺入道(北条時頼)が、鶴岡八幡宮への参詣のついでに、足利左馬入道(足利義氏)のもとへ、先に使いをやって立ち寄られた時、主人の義氏が接待されたその様子っていうのが、最初の膳には「干し鮑(アワビ)」、二番目の膳には「えび」、三番目の膳には…

第二百十五段 平宣時朝臣が年老いて後、昔語りに

平宣時朝臣が年老いて後、昔語りに「最明寺入道(五代執権北条時頼)が、ある日の夜、私をお呼びになったことがあって『すぐに参ります』と申しながら、ちゃんとした直垂(衣装)がなくてあれこれやってる間に、また使いが来て『直垂などがございませんので…

第二百十四段 「想夫恋(そうふれん)」という雅楽の曲は

「想夫恋(そうふれん)」という雅楽の曲は、妻が夫を恋慕するからついた曲名ではない元々は「相府蓮(そうふれん)」と言って、これに文字を当てたんだね晋の王倹が、大臣として家に蓮を植えて愛した時の雅楽なんだこれによって大臣を「蓮府」と言います 「…

第二百十三段 天皇の御前での火鉢に炭を入れる時は

天皇の御前の火鉢に炭を入れる時は、火箸で挟んではいけない土器から直接移すべきなのだよであるからして、転がり落ちないように、気をつけて炭を積むべきなんだ 天皇が石清水八幡宮に行かれた時、お供をした人が、浄衣を着て、手で炭を入れてたんだけど、あ…

第二百十二段 秋の月は、この上なく素晴らしいものだよ

秋の月は、この上なく素晴らしいものだよ「いつだって月って、こんなもんでしょ」と、違いがわからない人っていうのは、まったく情けないよね ----------訳者の戯言--------- ま、兼好法師は月大好き人間ですからね。第百三十七段でもマニアックなところが垣…

第二百十一段 全てのこと、なんでもかんでも、アテにするもんじゃない

全てのこと、なんでもかんでも、アテにするもんじゃない愚かな人っていうのは、ものごとを頼りにし過ぎるから、結局は恨んで怒ったりすることになるんだ 勢いがあるからといってアテにするもんじゃない強い者はまず亡びるんだよお金持ちだからって期待するも…