徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-12-15から1日間の記事一覧

第百六十七段 一つの専門分野に携わってる人が

一つの専門分野に携わってる人が、自分の専門以外の分野の会合に参加して「ああ、自分の得意分野の話だったら、こんな風に関係ねーってスルーしたりはせんのやけどな」とか言ったり、心の中でそう思うことはよくあるんだけど、これ、めっちゃダメだと思うん…

第百六十六段 人がそれぞれに仕事に励んでるのを見てたら

人がそれぞれに仕事に励んでるのを見てたら、春の日に雪で仏を作って、そのために金銀、宝玉の飾りを取り付けて、お堂を建てようとしてるのに似てるんだよねその建物ができるのを待って、雪仏をうまく安置できるもんかな?(溶けるし。できないできない)人…

第百六十五段 自分のテリトリー外で人と交流するのは、見苦しい

関東人が都の人と交際したり、都の人が関東に行って出世したり、はたまた、本寺や本山を離れてる顕教、密教の僧侶etc. すべて自分のテリトリー外で人と交流するのは、見苦しいな ----------訳者の戯言--------- 異業種交流会などもってのほか。国際交流、グ…

第百六十四段 ほんのちょっとの間でも黙ってることって無い

世間の人がお互いに会う時、ほんのちょっとの間でも黙ってることって無いですよね必ず言葉が出ちゃうんだよその内容を聞いたら、だいたい大したことない話で世間のいい加減な噂話とか、人の良し悪し、それぞれにとって、失うものは多くても得るものは少ない…

第百六十三段 太衝の「太」の字は、点を打つのか、打たないのか

(陰陽道で九月をあらわす)太衝の「太」の字は、点を打つのか、打たないのかっていうことが、陰陽道をやってる人の間で論争になったことがあった盛親入道が申しましたことには「(安倍)吉平の自筆の占い文の裏に書かれた記録が、関白の近衛様の家にあるの…

第百六十二段 遍照寺の雑務係の僧が、池の鳥を

遍照寺の雑務係の僧が、池の鳥を日ごろ飼い慣らしてて、お堂の中にまで餌をまいて、戸を一つあけておいたら、無数の鳥が入り籠って、その後、自分も入り、閉め切って、捕えながら殺してる様子が、恐ろしい感じの物音で、それを聞いた草刈りの子どもが人に知…