徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-12-01から1日間の記事一覧

第百三十五段 資季大納言入道とかいう人が

(藤原)資季大納言入道とかいう人が、(源)具氏宰相中将に会ったとき、「あんたが質問する程度のことは、どんなことでも、お答えできないことはないですよ」と言われたんで、具氏は「さあどうしましょう」と申されて、「なら、挑戦してくださいよ」って言…

第百三十四段 三昧僧のナントカ律師

高倉院の法華堂でお勤めしてる三昧僧のナントカ律師とかいう者が、ある時、鏡を手に取って顔をつくづく見て、自分の顔が不細工でひどすぎるのをめっちゃ残念がって、鏡さえ疎ましくなって、その後長い間、鏡を怖がって手にも持たず、まったく人と交流しなく…

第百三十三段 寝室は東枕

皇室の寝室は東枕です一般に、東枕にして太陽の「気」を受けるためっていうのがその理由で、孔子も東を頭にして寝られたんですよって皇族や貴族のお屋敷の内装レイアウトは、東枕あるいは南枕ですが、白河院は北枕でお休みになられたのね「北は不吉な方角で…

第百三十二段 鳥羽の作道

「鳥羽の作道(つくりみち)」は、鳥羽殿(鳥羽の離宮)が建てられた後の名前ではないのよ昔からあった名前なんだよね元良親王の、元日の賀詞(祝詞)を読み上げる声がめちゃくちゃよく通って、大極殿から「鳥羽の作道」まで聞こえたって、李部王の日記にご…

第百三十一段 自分の身のほどを知って

貧しい者にかぎってお金をお礼にし、お年寄りにかぎって力仕事をお礼にするもんなんだよね でも自分の身のほどを知って、できないときはすぐやめることができる人を、インテリジェンスがある、っていうんだよそれができないのは、その人が間違ってるってこと…