徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-11-14から1日間の記事一覧

第八十七段 使用人に酒を飲ませる時は

使用人に酒を飲ませる時は、注意しておかないといけません 宇治に住んでた男性が、京の具覚房という上品なお坊さんが妻の兄弟だったんで、常々親しくしてたんですねある時、その人が(具覚房の)迎えに馬を遣わせたんだけど、(具覚房は)「遠いところご苦労…

第八十六段 めっちゃうまいこと言いました

(平)惟継中納言は、詩歌、文章の才能豊かな人でした生涯修行に励み、読経をして、三井寺の寺法師の円伊僧正と同じ坊に住んでたんですが、文保年間に三井寺が焼かれた時、坊の主である円伊に会って「あなたを『寺法師』と申してたけど、寺がなくなったんで…

第八十五段 人の心は素直ではないから

人の心は素直ではないから、嘘が無いわけではありませんだけども、稀に正直な人がいないわけでもないですよ自分がまっすぐな人間じゃなくても、人が賢いのを見てうらやむのは全然おかしくありませんよね 最高に愚かな人は、たまたま賢い人に会うと、これを憎…

第八十四段 法顕三蔵が天竺に渡って

法顕三蔵が天竺に渡って、故郷の扇を見ては悲しみ、病に臥しては中国の料理を食べたいと願われたことを聞いて「あれほどの人が、ひどく心弱い様子を外国でお見せになったんだなあ」と言ったら、弘融僧都が「優しくて情け深い三蔵だなあ」と言ったのは、お坊…