徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-10-28から1日間の記事一覧

第三十八段 名声や利益にとらわれて

名声や利益にとらわれて、心が休まる暇もなく一生を苦しく過ごすのは愚かなことですねまず財産が多いと、危険から身を守るのも難しくなるしかえって害悪を被ったりして、煩わしいことを招くことになっちゃうんですよ、お金ってたとえ自分の死後に、財宝を積…

第三十七段 朝夕隔てなく

朝夕隔てなく、つまり普段からいつも、仲良くしていた人が、何かの時に、私に遠慮してあらたまった感じに見えるのは「今さらそんな他人行儀なー」なんて言う人もいるだろうけど、やっぱり誠実な感じがして、いい人だなあと思えます 逆に、疎遠になっていた人…

第三十六段 長い間、彼女のところに行ってない時

「長い間、彼女のところに行ってない時、彼女がどれだけ怨んでるんやろと、自分の怠慢を反省して弁解の余地なしと思ってるところに、彼女のほうから『手伝いの人いてる?、いたら一人寄こしてくれません?』なんて言ってきてくれるのは思いがけずうれしいも…

第三十五段 字の下手な人が

字の下手な人が気にもしないで手紙をいっぱい書きまくるのはいいね見苦しいからと言って、人に書かせるのはいやらしいよね ----------訳者の戯言---------- 字の上手下手で人を判断しない、むしろ、下手なのを隠そうとしたり、取り繕おうとしたりするのを嫌…

第三十四段 甲香は

甲香は、ほら貝のようだけど、小さくて口のあたりが細長く突き出している貝のふたです武蔵国金沢という浦にあったんだけど、地元の人は「『へなだり』って言うんですよー」と言ってましたね ----------訳者の戯言---------- 何? 豆知識?甲香は「かいこう」…