徒然草 現代語訳 吉田兼好

徒然草を現代語訳したり考えたりしてみる

吉田兼好の徒然草を現代の言葉で書いたり、読んで思ったことを書いています。誤訳や解釈の間違いがありましたらぜひご指摘ください。(序段---冒頭文から順番に書いています。検索窓に、第〇〇段、またはキーワードを入力していただけばブログ内検索していただけると思います)

2017-10-24から1日間の記事一覧

第二十八段 諒闇の年ほど

天皇がご父母の喪に服される諒闇(りょうあん)の年ほどしみじみと趣深いものはありません 天皇が諒闇の時最初にお籠りになる倚廬(いろ)の御所の様子などについて言うと、床の板敷を低くして、葦の御簾をかけて、御簾の飾り物である帽額も粗末なのにして調…

第二十七段 ご譲位の儀式が行われて

ご譲位の儀式が行われて、剣、璽、内侍所の三種の神器を次の天皇にお渡しする時はすごく寂しい気持ちになります 新院(花園上皇)がご譲位なさった春、こんな歌をお詠みになったそうですよ 殿守のとものみやつこよそにして掃はぬ庭に花ぞ散りしく(庶務担当…

第二十六段 人の心は花のよう

それほど風が吹かなくても人の心は花のように移ろいゆくもので二人が親密だった年月に思いを馳せると、その間に聞いた素敵な言葉の一つひとつさえ忘れらないのに、私の世界からその人が全くいなくなってしまうって、そんなのよくあることだけど、死に別れる…